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新築やリフォームを機に、お部屋のインテリアを特別なものにしたいとお考えではありませんか?カーテンは空間の印象を大きく左右するアイテムですが、中でも高級カーテンは素材や仕上がりの美しさが格別です。
でも「高級」と一口に言っても、具体的に何が違うのか、どう選べばいいのか迷ってしまいますよね。この記事では、高級カーテンの特徴や価格相場、失敗しない選び方まで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。理想の住空間づくりに、ぜひお役立てください。
高級カーテンとは?普通のカーテンとの違い

高級カーテンは、素材・縫製・デザインの品質が通常のカーテンと大きく異なります。一般的なカーテンがポリエステル100%のシンプルな織りであるのに対し、高級カーテンは天然素材や複雑な織り技術を駆使して作られているんです。
具体的には、リネンやシルク、高品質なコットンといった天然繊維を使用し、ジャガード織りや刺繍などの高度な技術で仕上げられています。そのため、光沢感や質感、ドレープ性(美しい垂れ感)が格段に異なり、まるでホテルやラグジュアリーマンションのような雰囲気を演出できるでしょう。
縫製面でも違いは明らかです。高級カーテンは1点1点丁寧に縫製され、ヒダの取り方や裏地の処理、縫い目の美しさにまでこだわっています。また、耐久性も高く、10年以上使用できる品質を持つものも少なくありません。
価格差の背景には、このような素材コスト・職人技術・時間のかかる製造プロセスがあります。単なる「窓を覆う布」ではなく、空間を格上げするインテリアエレメントとして設計されているのが、高級カーテンの本質と言えるでしょう。
高級カーテンの価格相場と予算の考え方

高級カーテンを検討する際、まず気になるのが価格ですよね。一般的なカーテンが1窓あたり1万円~3万円程度であるのに対し、高級カーテンは5万円~30万円以上と幅広い価格帯があります。この差を理解して、適切な予算計画を立てることが大切です。
既製品とオーダーメイドの価格差
高級カーテンは、オーダーメイドで窓のサイズに合わせて一から製作するため、1万円~10万円程度が相場となります。高級な生地を使ったフルオーダーでも、一窓あたり10万円程度が上限です。ただし、窓にぴったり合うサイズで、生地やヒダの取り方、裏地の有無まで自由に選べる点が大きな魅力と言えます。
コストを抑えたい場合は、リビングなど目立つ場所だけオーダーメイドにして、寝室などは既製品を選ぶといった使い分けも賢い方法でしょう。
生地のグレード別の価格帯
生地のグレードによっても価格は大きく変動します。スタンダードグレード(ポリエステルベースに少量の天然繊維)は1窓5万円~10万円程度、ミドルグレード(リネン混やコットン混)は10万円~20万円程度です。
ハイグレード(シルク・高級リネン・輸入生地)になると20万円~50万円以上となり、有名ブランドや特注デザインではさらに高額になることもあります。
生地のグレードは見た目の高級感だけでなく、手触りや耐久性にも直結します。予算内で最も質感の良いものを選ぶことで、長期的な満足度が高まるでしょう。
適正な予算の決め方
高級カーテンの予算を決めるときは、まず窓の数やサイズによって大きく変わることを知っておきましょう。一般的な相場としては、オーダーメイドなら4~10万円以上が目安です。素材や機能性によってさらに幅が出てきます。
予算を組み立てるときは、部屋ごとに優先順位をつける方法がおすすめです。来客の多いリビングやダイニングには予算を多めに配分し、プライベート空間には抑えめにするなど、メリハリをつけることで効率的に投資できます。
長く使うことを考えれば、品質への投資は決して無駄になりません。たとえば10年使用すると考えれば、20万円のカーテンでも年間2万円のコスト。安価なものを頻繁に買い替えるよりも、結果的に経済的と言えるでしょう。高級カーテンは耐久性にも優れているため、長期的な視点で予算を検討してみてください。
高級カーテンの選び方|失敗しないための5つのポイント

高級カーテンは高額な買い物ですから、失敗は避けたいもの。満足度の高い選択をするためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、プロも実践している5つの選び方をご紹介しましょう。
部屋の用途に合わせた生地選び
部屋の使い方によって、適した生地は異なります。リビングや書斎には耐久性が高く、日光による色褪せに強い生地がおすすめです。ポリエステル混のジャガード織りなどが適しているでしょう。
寝室では遮光性と肌触りの良さを重視し、裏地付きのリネンやコットン素材が快適です。ダイニングには汚れにくく洗濯可能な素材を選ぶと、お手入れが楽になります。
用途を明確にすることで、見た目だけでなく機能面でも満足できるカーテン選びができるんです。専門店では部屋の用途を伝えると、最適な生地を提案してもらえますよ。
インテリアに調和する色とデザインの決め方
高級カーテンを選ぶ際、部屋全体のカラースキームとの調和が重要です。基本となる色は壁や床、家具の色から選び、アクセントカラーとして1~2色を取り入れるとまとまりが生まれます。
迷ったときは、ベージュ・グレー・アイボリーなどのニュートラルカラーが失敗しにくい選択です。これらは上品で飽きが来ず、どんなインテリアスタイルにも馴染みやすいでしょう。
デザインについては、モダンな空間には無地やシンプルな織り柄、クラシックな空間には刺繍やダマスク柄が合います。実際の部屋の写真を持参して専門店で相談すると、より的確なアドバイスがもらえますよ。
必要な機能性の見極め方(遮光・防炎・遮熱)
高級カーテンにも様々な機能性があり、生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。遮光機能は1級~3級まであり、寝室や映画鑑賞をする部屋には1級(遮光率99.99%以上)がおすすめです。
防炎機能は高層マンションや公共施設では法律で義務付けられている場合もあります。お住まいの建物の規定を確認しておきましょう。遮熱・断熱機能は冷暖房効率を高め、光熱費の削減にもつながります。
複数の機能を持つ生地もありますが、機能を追加するほど価格も上がります。本当に必要な機能を見極めることで、コストパフォーマンスの高い選択ができるでしょう。
生地の質感と素材の確認方法
高級カーテンの価値は、実際に触れてみないとわかりません。サンプル生地を取り寄せて、光の透け具合や手触り、重厚感を確認することが重要です。自然光と室内照明の両方で見ると、色の見え方の違いもわかります。
素材表示もしっかりチェックしましょう。天然素材100%か、混紡の場合はどの程度の割合かで質感が変わります。リネン100%は風合いが素晴らしい反面シワになりやすく、ポリエステル混は扱いやすさが魅力です。
可能であれば、ショールームで実際のサイズ感も確認してください。小さなサンプルと実際の窓に掛けたときでは、印象がかなり異なることもあるんです。
サイズとスタイルの選び方
カーテンのサイズは窓より大きめが基本です。横幅は窓枠の左右それぞれ10~15cm程度余裕を持たせ、丈は床から1~2cm上か、床にたまるくらいの長さにすると高級感が出ます。
スタイルには、2倍ヒダ・1.5倍ヒダ・フラットなどがあります。2倍ヒダは最も豪華で立体的な仕上がりですが、生地を多く使うため価格も上がります。予算と好みのバランスで選びましょう。
吊り方も重要で、天井付け(レールを天井に取り付け)にすると天井が高く見え、空間が広がります。正確な採寸が必要なので、プロの採寸サービスを利用すると安心ですよ。
高級カーテンの人気の種類と特徴

高級カーテンには様々な種類があり、それぞれに独特の魅力と特徴があります。人気の高い4つのタイプについて、その魅力と適した空間をご紹介しましょう。自分の理想とする空間イメージに合うものを見つけてみてください。
ジャガード織りカーテンの魅力
ジャガード織りは、複雑な模様を織り込む高度な技術で作られるカーテンです。プリントとは違い、糸そのものが立体的な柄を形成するため、光の当たり方で表情が変わる美しさがあります。
高級ホテルやラグジュアリーマンションでよく使われており、重厚感と上品さを兼ね備えています。ダマスク柄や幾何学模様、花柄など、デザインも豊富です。
耐久性も高く、色褪せしにくいのも特徴でしょう。フォーマルなリビングやダイニング、応接室など、格式を求める空間に最適です。価格は1窓あたり5万円~20万円程度が相場となります。
リネン・天然素材のカーテン
リネン(麻)や天然素材のカーテンは、自然な風合いとナチュラルな質感が魅力です。通気性に優れ、吸湿・放湿性も高いため、四季を通じて快適に過ごせます。
経年変化を楽しめるのも天然素材ならではの特徴です。使い込むほどに柔らかくなり、味わい深い表情になっていきます。北欧スタイルやナチュラルモダン、和モダンなど幅広いインテリアに調和するでしょう。
ただし、シワになりやすく縮みやすいというデメリットもあります。洗濯は専門店に依頼するか、ドライクリーニングがおすすめです。価格は1窓あたり5万円~25万円程度が目安となります。
ホテルライクな無地カーテン
シンプルな無地カーテンは、高級ホテルのような洗練された空間を作り出します。柄がない分、生地の質感や光沢、ドレープの美しさがダイレクトに伝わるんです。
無地だからこそ、素材選びが重要になります。シルクの光沢、ベルベットの深み、高密度織りの上質感など、素材によって表情は大きく変わります。どんなインテリアにも合わせやすく、飽きが来ないのもメリットでしょう。
モダン、ミニマル、コンテンポラリーなどのスタイルに特に適しています。カラーはグレー、ベージュ、チャコール、ホワイトなどが人気です。価格は素材により8万円~40万円と幅広い設定となっています。
刺繍・柄入りカーテン
刺繍や柄入りのカーテンは、空間に華やかさとアート性をもたらします。手刺繍のものは特に高価ですが、職人の技が光る唯一無二の美しさがあるんです。
花柄や鳥、幾何学模様など、デザインは多岐にわたります。透け感のあるシアー生地に刺繍を施したものは、日中も美しい陰影を楽しめます。クラシック、エレガント、フレンチスタイルなどに最適でしょう。
主張が強いため、家具や壁紙はシンプルにまとめるとバランスが取れます。刺繍の密度や技法によって価格は大きく変わり、1窓あたり15万円~50万円以上となることもあります。
高級カーテンを購入する方法と注意点

高級カーテンの購入には、専門店での対面購入とネット通販の2つの主な方法があります。それぞれに利点と注意点があるため、自分のニーズに合った方法を選ぶことが大切です。失敗しない購入のためのポイントを見ていきましょう。
専門店とネット通販のメリット・デメリット
専門店では、実物を見て触れながら、プロのアドバイスを受けられるのが最大のメリットです。採寸から取り付けまでトータルでサポートしてもらえるため、初めての方には特に安心でしょう。ただし、価格は比較的高めに設定されています。
ネット通販は価格が抑えられ、24時間いつでも検討できる利便性が魅力です。多くのショップが無料サンプル請求に対応しているため、自宅でじっくり比較できます。デメリットは、実物の質感が完全には把握しづらく、採寸や取り付けは自己責任となる点です。
最近ではサンレジャンのように、オンラインでも充実したサポートを提供する専門店も増えています。両方を組み合わせて活用するのも賢い方法ですよ。
無料サンプルで実物を確認する
高級カーテンを購入する前に、必ずサンプル請求をしましょう。画面上の色と実物の色は異なることが多く、質感や厚みも実際に触れないとわかりません。
サンプルは自然光の下で確認することが重要です。朝・昼・夕方と時間帯を変えて見ると、光の当たり方による色の変化も把握できます。また、既存の家具やカーペットと並べて、色の相性を確認するのもおすすめです。
複数のサンプルを取り寄せて比較することで、より納得のいく選択ができます。サンプルは無料または数百円程度で提供されることが多いので、遠慮せず活用しましょう。最終的に数十万円の買い物ですから、この手間は惜しまないでくださいね。
採寸と取り付けサービスの活用
高級カーテンでは正確な採寸が仕上がりを左右します。数センチの誤差でも見栄えが大きく変わるため、自信がない場合はプロの採寸サービスを利用することをおすすめします。
多くの専門店では、購入を前提とすれば無料または数千円で採寸に来てくれます。窓の形状や取り付け位置についてもアドバイスをもらえるので、理想的な仕上がりに近づけるでしょう。
取り付けサービスも活用すると安心です。高級カーテンは重量があり、美しく吊るすには技術が必要です。費用は1窓あたり5千円~1万円程度ですが、せっかくの高級カーテンを最高の状態で設置できます。DIYに自信がある方以外は、プロに任せるのが賢明ですよ。
高級カーテンを長持ちさせるお手入れ方法

高級カーテンは適切なお手入れをすることで、美しさを長く保つことができます。素材によって最適な方法は異なりますが、基本的なケアを押さえておくことが大切です。
まず、日常的なお手入れとしては、週に1回程度の掃除機がけがおすすめです。カーテン用のブラシアタッチメントを使い、上から下へ優しくホコリを吸い取りましょう。これだけでもかなり汚れを防げます。
洗濯については、素材によって対応が変わります。ポリエステル混のカーテンは自宅での洗濯が可能な場合も多いですが、リネンやシルク、刺繍入りのものは必ず専門店でのクリーニングを利用してください。年に1~2回が目安となります。
直射日光による色褪せを防ぐために、特に日当たりの強い窓にはレースカーテンとの併用がおすすめです。また、カーテンを閉めっぱなしにせず、定期的に開けて通気させることでカビの発生も防げます。
湿気の多い季節には、除湿機やエアコンの除湿機能を活用し、室内の湿度を50~60%に保つことも大切です。適切なケアを続けることで、高級カーテンは10年以上美しい状態を維持できるでしょう。
シミや汚れがついた場合は、無理に自分で落とそうとせず、すぐに専門店に相談することをおすすめします。高級な素材は繊細なため、間違った処理をすると取り返しのつかないダメージになることもあるんです。
まとめ

高級カーテンは、素材・縫製・デザインの品質が高く、空間を格上げする力を持っています。価格相場は5万円~30万円以上と幅広く、既製品とオーダーメイド、生地のグレードによって変動します。
選ぶ際は、部屋の用途に合わせた生地選び、インテリアとの調和、必要な機能性の見極めが重要です。ジャガード織りやリネン、無地、刺繍入りなど、タイプごとに魅力が異なるため、理想の空間イメージに合わせて選びましょう。
購入時には無料サンプルで実物を確認し、採寸や取り付けはプロに任せると安心です。適切なお手入れを続ければ、10年以上美しさを保てます。高級カーテンは、長く愛用できる価値ある投資と言えるでしょう。
高級カーテンについてよくある質問

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高級カーテンと普通のカーテンの一番の違いは何ですか? 最も大きな違いは素材と縫製の品質です。高級カーテンは天然繊維や高品質な糸を使用し、ジャガード織りや刺繍などの高度な技術で作られています。ドレープの美しさ、光沢感、質感、耐久性すべてにおいて、普通のカーテンとは一線を画す仕上がりとなっています。
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高級カーテンの寿命はどのくらいですか? 適切にお手入れをすれば10年~15年以上使用できます。素材によっては20年以上持つものもあるんです。定期的なクリーニングと日常的なホコリ取り、直射日光対策を行うことで、美しさを長く保てます。長期的に見れば、頻繁に買い替える必要がないため経済的とも言えるでしょう。
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オーダーメイドと既製品、どちらを選ぶべきですか? 窓のサイズが特殊な場合や、生地・ヒダ・裏地など細部までこだわりたい場合はオーダーメイドがおすすめです。一方、標準的なサイズの窓で予算を抑えたい場合は既製品でも十分高品質なものが見つかります。リビングなど目立つ場所だけオーダーにするという選択も賢明です。
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高級カーテンは自宅で洗濯できますか? 素材によって異なります。ポリエステル混の生地は洗濯表示に従えば自宅洗濯が可能な場合もありますが、リネン、シルク、刺繍入りのカーテンは専門店でのクリーニングが必須です。高額な投資ですから、無理に自宅で洗おうとせず、プロに任せることをおすすめします。年1~2回のクリーニングが目安です。
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高級カーテンを購入するベストなタイミングはいつですか? 新築やリフォームの際が最適ですが、季節の変わり目やセール時期も狙い目です。多くの専門店では春と秋にセールを行います。また、決算期(3月・9月)には割引サービスが提供されることもあるため、急がない場合はこれらの時期を狙うとお得に購入できるでしょう。ただし、オーダーメイドは納期に数週間~かかることもあるため、余裕を持って計画することが大切です。






